夜勤中の仮眠が取れなくてつらい看護師へ
夜勤中、仮眠時間はあるはずなのに眠れない。
やっと休憩に入れたと思っても、ナースコールや急変が気になる。
仮眠室に入っても、頭の中では受け持ち患者さんのことを考えている。
「この後のラウンド大丈夫かな」
「急変が起きたら呼ばれるかも」
「寝過ごしたらどうしよう」
そんなふうに気が張ったままで、結局ほとんど眠れないまま後半戦に戻る。
夜勤中の仮眠が取れないと、体だけでなく気持ちもかなり削られますよね。


夜勤中に仮眠時間はあるんですけど、全然眠れません…。横になっても仕事のことが気になって、結局しんどいまま戻ってます。
結論から言うと、夜勤中に仮眠が取れないのは、あなたの寝る力が弱いからではなく、忙しさ・緊張・環境・勤務体制が重なっている可能性があります。
仮眠時間があっても、実際には休憩に入るタイミングが遅れたり、落ち着かない場所だったり、呼ばれるかもしれない緊張があったりすると、体は休まりにくいです。
この記事では、夜勤中の仮眠が取れなくてつらい看護師さんに向けて、眠れない原因、夜勤中にできる工夫、職場環境として見直したいこと、夜勤体制そのものを考えてよいサインを整理します。
・夜勤中に仮眠が取れない理由
・仮眠時間があっても眠れない時の考え方
・夜勤中にできる現実的な工夫
・仮眠が取れない職場環境の見直しポイント
・夜勤体制そのものを考えてよいサイン
夜勤中の仮眠が取れないのは、甘えではない
夜勤中に仮眠が取れないと、「せっかく休憩時間があるのに眠れない自分が悪い」と思ってしまうことがあります。
でも、夜勤中の仮眠は、普通の睡眠とはかなり違います。
時間が短い。場所が落ち着かない。明るさや音が気になる。呼ばれる可能性がある。後半の業務が残っている。
この状態で、すぐに深く眠れる人ばかりではありません。
夜勤中の仮眠は、「寝ようと思えば寝られる時間」ではなく、かなり制限のある中で体を休める時間です。
仮眠が取れない時は、自分の問題だけでなく、夜勤の忙しさや休憩環境、職場の体制も一緒に見ることが大切です。

仮眠時間があるのに眠れない時は、「自分が休むの下手」と決めつけなくて大丈夫です。まずは、眠れない理由を分けて見ていきましょう。
夜勤明けまで眠れない悩みが続く場合は、夜勤明けに眠れない看護師への記事でも、夜勤後の睡眠と生活リズムについて整理しています。
仮眠が取れない原因を4つに分ける
夜勤中に仮眠が取れない原因は、人によって違います。
ただ、「忙しさ」「緊張」「環境」「勤務体制」に分けて考えると、どこに負担があるのか見えやすくなります。
| 原因 | 起こりやすいこと | 見直したいこと |
|---|---|---|
| 忙しさ | 休憩に入るのが遅れる、途中で呼ばれる | 業務量や人員体制が無理になっていないか |
| 緊張 | 横になっても患者さんや急変が気になる | 一人判断や責任が重すぎないか |
| 環境 | 音・光・人の出入りで落ち着かない | 仮眠場所や休憩室の状態 |
| 勤務体制 | 仮眠時間が短い、そもそも確保されにくい | 夜勤回数・勤務間隔・休憩ルール |
たとえば、2時に仮眠へ入る予定だったのに、ナースコールや処置で3時を過ぎる。
やっと休憩に入っても、「あと30分しかない」と思って焦る。
仮眠室にいても、廊下の足音やPHSの音が気になる。
こうなると、横になっていても休まった感じがしません。
仮眠が取れない時は、「眠れるかどうか」だけでなく、「眠れる状態が本当に作れているか」も見る必要があります。

仮眠時間があっても眠れない時に起きていること
夜勤中の仮眠でつらいのは、時間がないことだけではありません。
時間はあるのに眠れないことも、かなりしんどいです。
たとえば、仮眠室で横になっているのに、頭の中では次のラウンドを確認している。
点滴更新、トイレ介助、認知症患者さんの離床、急変リスク、朝の採血、申し送り。
寝ようとしているのに、業務の続きが頭から離れない。
「寝ないと後半がきつい」と思うほど、余計に目が冴える。
夜勤中は、完全に仕事から切り離された時間になりにくいです。
だから、仮眠時間があっても眠れないのは不思議なことではありません。
・受け持ち患者さんの状態
・急変や転倒の不安
・後半のラウンドや処置
・朝の採血や申し送り
・ナースコールが鳴るかもしれない緊張
・自分が抜けている間の病棟のこと
夜勤中に眠れない時は、「眠る努力」だけでなく、仕事モードから少し切り替える工夫が必要になることがあります。
夜勤中にできる現実的な仮眠の工夫
仮眠が取れない時に、「しっかり寝よう」と思いすぎると、かえって焦ることがあります。
夜勤中の仮眠は、深く眠れなくても、目を閉じる、横になる、音や光から離れるだけでも体を休める時間になります。
完璧に寝ることより、「後半に少しでも体力を残す」ことを目標にしてみてください。
・仮眠前に後半の不安をメモに出す
・PHSやアラームの扱いを事前に確認する
・目を閉じるだけでも休憩と考える
・耳栓やアイマスクを使える環境なら使う
・仮眠前にスマホを見すぎない
・「眠れなかったら終わり」と考えすぎない
特に、不安をメモに出すのは試しやすいです。
たとえば、「3時点滴更新」「4時巡視で〇〇さん確認」「朝採血3人」など、頭の中で回していることを一度メモに出しておく。
それだけでも、仮眠中に何度も同じことを考え続ける負担を少し減らせることがあります。
また、仮眠前にSNSや動画を見続けると、気持ちが切り替わりにくい人もいます。
眠れない夜勤ほどスマホを触りたくなりますが、仮眠時間が短い時は、画面を見る時間を少し減らすだけでも違うことがあります。
仮眠を取る前のミニ手順
夜勤中に仮眠へ入る時は、急に仕事モードを切ろうとしても難しいです。
そこで、毎回同じ流れを作っておくと、少し休憩に入りやすくなります。
| 手順 | やること |
|---|---|
| 1 | 後半にやることを3つだけメモする |
| 2 | 心配な患者さんの確認ポイントを書き出す |
| 3 | アラームをセットして、時計を見続けない |
| 4 | スマホを見ない時間を作る |
| 5 | 眠れなくても、目を閉じて体を横にする |
この手順は、深く眠るための完璧な方法ではありません。
目的は、仮眠前の頭の中を少しだけ片づけることです。
「眠れなかった」とゼロ点にするのではなく、「目を閉じて横になれた」「仕事の不安をメモに出せた」と考えるだけでも、夜勤後半の気持ちが少し違うことがあります。
仮眠環境が悪いなら、自分だけの問題にしない
夜勤中に仮眠が取れない原因が、環境にあることもあります。
仮眠室がない。休憩室に人の出入りが多い。明るい。寒い。暑い。廊下の音が聞こえる。PHSの音が気になる。
こうした環境では、眠れなくても当然です。
さらに、仮眠時間が決まっていても、忙しさで毎回削られるなら、それは個人の工夫だけでは限界があります。
仮眠が取れない状態が続くなら、次のような点を見直したいです。
| 見直したいこと | 確認したいポイント |
|---|---|
| 仮眠場所 | 暗さ、音、温度、人の出入り |
| 仮眠時間 | 毎回確保されているか、削られていないか |
| 交代の流れ | 誰がいつ休憩に入るか曖昧ではないか |
| 呼び出しルール | 何でも呼ばれる状態になっていないか |
| 業務量 | 夜勤人数に対して業務が多すぎないか |
もちろん、現場の忙しさは簡単に変えられないことも多いです。
ただ、「自分が仮眠を取るのが下手だから」とだけ考えると、職場側の問題が見えなくなります。
仮眠が毎回取れないなら、夜勤体制や業務量の問題として見てもよいです。
仮眠が取れない夜勤が続くと、夜勤明けにも響く
夜勤中に仮眠が取れないと、その夜だけの問題では終わらないことがあります。
夜勤後半の集中力が落ちる。
朝方に頭がぼーっとする。
帰宅後に寝たいのに、疲れすぎて逆に眠れない。
寝ても回復せず、休日までだるさが残る。
こうなると、夜勤中の仮眠不足が、夜勤明けや次の勤務にもつながっていきます。

仮眠が取れない夜勤がたまにあるだけなら、勤務の忙しさとして起きることもあります。
でも、毎回のように仮眠が取れず、夜勤明けも回復できないなら、夜勤負担がかなり積み重なっている可能性があります。
夜勤で生活リズム全体が崩れている場合は、夜勤で生活リズムが崩れてつらい看護師への記事でも、休日まで回復できない状態を整理しています。
仮眠が取れない夜勤が続く時に相談したいこと
夜勤中の仮眠が毎回取れないなら、一人で我慢し続けるより、相談できることがないか考えてみてください。
相談する時は、「仮眠が取れなくてしんどいです」だけだと、相手に伝わりにくいことがあります。
できれば、何が原因で仮眠が取れないのかを少し具体的にしておくと話しやすくなります。
・仮眠時間が毎回どれくらい取れているか
・休憩に入る時間が遅れていないか
・途中で呼び出されることが多いか
・仮眠場所の音や光が気になるか
・夜勤後半の集中力に影響しているか
・夜勤明けの回復にも響いているか
たとえば、「仮眠時間はありますが、実際には業務が押して毎回30分以下になっています」「休憩室の出入りが多くて横になっても休めません」「夜勤明けも回復できず、次の日まで引きずっています」と言えると、状態が伝わりやすくなります。
夜勤回数そのものが多くてしんどい場合は、夜勤回数が多すぎてしんどい看護師への記事でも、回数や勤務間隔を見直す目安を整理しています。
仮眠が取れない時にやりすぎなくていいこと
仮眠が取れない夜勤が続くと、「何とか自分で対策しなきゃ」と思うかもしれません。
でも、すべてを自分の努力で解決しようとすると、さらに疲れてしまいます。
・仮眠時間に絶対眠らなきゃと自分を追い込む
・眠れない夜勤を全部自分のせいにする
・休憩できないほど忙しいのに黙って耐え続ける
・カフェインや眠気対策だけで乗り切ろうとする
・夜勤明けの不調を毎回なかったことにする
夜勤中の仮眠は、個人の努力だけでどうにもならない部分があります。
忙しすぎて休憩に入れない、仮眠室が落ち着かない、夜勤人数に対して業務が多すぎる。
そういう状態なら、眠れない自分を責めるより、夜勤体制の負担として整理してよいです。
夜勤体制そのものを見直してよいサイン
仮眠が取れない夜勤が続くなら、夜勤体制そのものを見直してよい場合があります。
特に、仮眠不足だけでなく、夜勤前後の不調も出ているなら注意したいです。
| サイン | 考えたいこと |
|---|---|
| 毎回ほとんど仮眠が取れない | 夜勤の業務量や休憩体制が無理になっていないか |
| 夜勤後半に集中力が落ちる | 安全に働ける状態が保てているか |
| 夜勤明けも眠れない | 睡眠リズム全体が崩れていないか |
| 夜勤前から強い憂うつがある | 夜勤への緊張が積み重なっていないか |
| 夜勤回数を考えるだけでしんどい | 回数調整や夜勤なしの選択肢を見てよいか |
夜勤中の仮眠が取れない状態が続くと、体力だけでなく、判断力や気持ちの余裕にも影響します。
「仮眠できないけど、みんな我慢しているから」と流し続けるのではなく、自分の体調や生活にどれくらい響いているかを見てください。
夜勤体制そのものを見直したい場合は、夜勤を辞めたい看護師への記事で、今の職場で減らす・夜勤なしへ変える・病棟以外へ変える選択肢を整理しています。

求人を見るなら「仮眠が取れない理由」まで条件に入れる
仮眠が取れない夜勤が続いて、夜勤なしや夜勤少なめの働き方を考えるなら、求人を見る前に「何がつらかったのか」を条件に入れておくと失敗しにくいです。
ただ「夜勤なしがいい」だけだと、別の負担を見落とすことがあります。
仮眠が取れなかった原因が、忙しさなのか、急変の緊張なのか、環境なのか、夜勤回数なのかによって、次に見るべき条件は変わります。
| つらかったこと | 次に確認したい条件 |
|---|---|
| 忙しすぎて仮眠に入れない | 残業、業務量、人員体制 |
| 急変や一人判断が怖い | 急性期以外、相談体制、教育体制 |
| 夜勤回数が多い | 夜勤少なめ、日勤中心、夜勤なし |
| 生活リズムが崩れる | 勤務時間、休日、夜勤なし求人 |
| 休憩環境が悪い | 職場環境、休憩体制、職場見学での確認 |
求人を見る時は、「夜勤なし」だけでなく、「夜勤で削られていたものを次の職場で繰り返さないか」を見てください。
夜勤なし求人を確認する時の見方は、こちらの記事でもまとめています。

よくある質問
- Q. 夜勤中に仮眠時間があるのに眠れません。自分が悪いですか?
-
A. 自分だけが悪いとは言えません。夜勤中の仮眠は、時間が短い、呼ばれる可能性がある、環境が落ち着かない、業務の緊張が残るなど、眠りにくい条件が重なります。眠れない理由を、忙しさ・緊張・環境・勤務体制に分けて見てみましょう。
- Q. 仮眠で眠れない時はどうすればいいですか?
-
A. 深く眠れなくても、目を閉じて横になるだけでも体を休める時間になります。仮眠前に後半の不安をメモする、スマホを見すぎない、アラームをセットして時計を見続けないなど、仕事モードを少し切る工夫から試してみてください。
- Q. 毎回仮眠が取れないなら、夜勤を減らした方がいいですか?
-
A. 毎回ほとんど仮眠が取れず、夜勤後半の集中力や夜勤明けの回復に影響しているなら、夜勤回数や勤務体制を見直してよいサインかもしれません。今の職場で相談する、夜勤少なめや夜勤なしの選択肢を確認するなど、無理の少ない方法を考えて大丈夫です。
まとめ:夜勤中の仮眠が取れない時は、忙しさ・緊張・環境・体制に分けて考える
夜勤中に仮眠が取れないと、後半の勤務も、夜勤明けの回復もつらくなります。
でも、仮眠が取れないのは、あなたの気合いや寝る力だけの問題ではありません。
忙しくて休憩に入れない。
横になっても急変やナースコールが気になる。
仮眠室や休憩室が落ち着かない。
夜勤回数や業務量が多く、そもそも休める体制になっていない。
そういう状態なら、自分だけを責めなくて大丈夫です。
大切なのは、仮眠が取れない理由を「忙しさ」「緊張」「環境」「勤務体制」に分けて、個人の工夫でできることと、職場や働き方として見直すことを分けることです。
仮眠前に後半の不安をメモする。
深く眠れなくても、横になって目を閉じる時間を作る。
毎回休憩が削られるなら、夜勤体制の問題として相談する。
それでも夜勤が続くほど体調や生活が崩れるなら、夜勤回数や夜勤なしの働き方を見直してよいです。

仮眠が取れない夜勤が続くなら、それは小さな不満ではありません。休めない夜勤を続ける前提ではなく、体制や働き方を見直すサインとして受け取って大丈夫です。
まずは、夜勤少なめ・夜勤なしの求人が自分の地域にあるか見るだけでもOKです。応募するかどうかは、仮眠が取れない原因や、今の夜勤体制を整理してから決めれば大丈夫です。
参考情報
この記事では、夜勤中の仮眠や交替勤務による睡眠への影響を整理するため、厚生労働省の睡眠に関する情報を参考にしています。





