苦手な人がいる職場で続けるか迷う時に
勤務表を見て、苦手な人の名前があるだけで気持ちが沈む。
同じ日勤、同じ夜勤、同じチーム、同じ休憩。
まだ出勤していないのに、その人と一緒に働く場面を想像して疲れてしまう。
報告するときに顔色をうかがう。
質問したいのに、また嫌な反応をされそうで聞けない。
休憩室で隣になるだけで、何を話せばいいか分からなくなる。
「この人がいる職場で、あと何年も続けられるのかな」
そんなふうに、苦手な人がいるだけで仕事全体が重く感じることがあります。


苦手な人がいるだけで、勤務表を見るのがしんどいです…。辞めるほどなのか、我慢するべきなのか分かりません。
先に要点を言うと、苦手な人がいる職場で続けるか迷う時は、「距離を取れば続けられる範囲」「相談が必要な範囲」「環境を変えた方がいい範囲」に分けて考えることが大切です。
苦手な人がいること自体は、どの職場でも起こりえます。
でも、その人の存在で仕事に集中できない、質問や報告ができない、出勤前から眠れない、体調に出るほどなら、ただの相性問題として流さない方がいい場合もあります。
この記事では、苦手な人がいる職場で続けるか迷っている看護師さんに向けて、我慢できる範囲、相談した方がいい範囲、異動や職場変更を考えてよい範囲を整理します。
・苦手な人がいる職場で続けるか迷う時の整理方法
・我慢できる範囲と相談が必要な範囲の違い
・苦手な人と距離を取る具体的な考え方
・相談前にメモしておきたいこと
・異動や職場変更を考えてよいサイン
苦手な人がいるだけで、仕事はかなり疲れる
苦手な人がいると、仕事内容以上に気疲れします。
報告するタイミングを考える。
声をかける前に機嫌を読む。
きつく返されないように言葉を選ぶ。
同じ休憩室にいるだけで、会話や沈黙に気を使う。
こういう小さな緊張が積み重なると、仕事そのものより、その人との関わりで消耗してしまいます。
特に看護師の仕事は、チームで動く場面が多いです。
完全に関わらないわけにはいきません。
だからこそ、苦手な人がいるだけで、勤務全体のしんどさが大きくなることがあります。
「たった一人苦手な人がいるだけなのに」と軽く見なくて大丈夫です。
その一人との関係が、出勤前の不安や勤務中の集中力に影響しているなら、きちんと整理してよい悩みです。

苦手な人がいる時は、「自分が気にしすぎ」と決める前に、仕事にどれくらい影響しているかを見ていきましょう。
人間関係全体のつらさを整理したい場合は、人間関係がつらい看護師への記事でも、相談・距離の取り方・職場変更の考え方をまとめています。
まずは「苦手」の中身を分ける
苦手な人がいる時は、「あの人が苦手」で止まってしまいやすいです。
でも、苦手の中身を分けると、距離を取ればよいのか、相談した方がよいのか、職場環境として見直した方がよいのかが見えやすくなります。
| 苦手の中身 | 起こりやすいこと | 見直したいこと |
|---|---|---|
| 相性が合わない | 雑談がしんどい、話すと疲れる | 業務上の距離を取れば続けられるか |
| 言い方がきつい | 報告や質問で萎縮する | 指導の範囲を超えていないか |
| 機嫌に左右される | その人の顔色を見て動いてしまう | 仕事に支障が出ていないか |
| 無視・陰口がある | 情報共有が不安、休憩も落ち着かない | 相談や記録が必要ではないか |
| 勤務に影響する | 聞けない、報告できない、集中できない | 安全面・体調面の問題になっていないか |
たとえば、雑談が合わないだけなら、仕事上の関わりに絞ることで続けられるかもしれません。
でも、報告できない、質問できない、必要な情報共有が怖い状態なら、仕事に影響しています。
「苦手」でひとまとめにせず、何が一番しんどいのかを分けてみてください。

距離を取れば続けられる範囲
苦手な人がいても、距離を取ることで続けられる場合もあります。
たとえば、雑談が合わない、価値観が違う、話すと疲れるけれど、業務上のやり取りはできる場合です。
この場合は、「仲良くならないといけない」と考えすぎるほど苦しくなります。
職場では、全員と仲良くなる必要はありません。
業務に必要な報告・連絡・相談ができるなら、必要以上に近づかない選択もあります。
・雑談は合わないが、業務連絡はできる
・休憩中に一緒にいると疲れるが、仕事では大きな支障がない
・苦手だけど、必要なことは聞ける
・相手の機嫌に少し気を使うが、報告はできる
・その人以外には相談できる人がいる
・勤務後や休日まで強く引きずるほどではない
この範囲なら、まずは「人として仲良くする」より「仕事上の関係を保つ」ことを目標にしても大丈夫です。
挨拶はする。
必要な報告はする。
雑談は無理に広げない。
休憩時間は、自分が落ち着ける過ごし方を選ぶ。
苦手な人と適度に距離を取ることは、冷たいことではありません。
自分が仕事を続けるための工夫です。
相談が必要な範囲
一方で、距離を取るだけでは足りない場合もあります。
特に、苦手な人との関係が仕事の安全や自分の体調に影響している時です。
報告しようとしても萎縮する。
質問できずに一人で抱えてしまう。
その人と同じ勤務の日だけ、前日から眠れない。
必要な情報共有がされにくい。
こういう状態なら、「相性が悪いだけ」で終わらせない方がいいです。
| 相談した方がいいサイン | 理由 |
|---|---|
| 報告や質問ができない | 患者対応や業務の安全に影響する可能性がある |
| その人の勤務日だけ強く不安になる | 勤務前から消耗している |
| きつい言葉で毎回萎縮する | 指導ではなく、心理的負担が大きくなっている |
| 無視や情報共有の不足がある | チームで働くうえで支障が出やすい |
| 眠れない、食欲が落ちる、涙が出る | 体調に影響している可能性がある |
苦手な人との関係で仕事に支障が出ている場合は、一人で抱え続けるより、信頼できる先輩、師長、別の相談先に話すことを考えてください。
きつい言い方が一番つらい場合は、きつい言い方をされるのがつらい看護師への記事でも、指導と萎縮の違いを整理しています。
環境を変えた方がいいかもしれない範囲
苦手な人がいる職場で続けるか迷う時、すぐに辞める必要はありません。
ただし、今の環境で続けるほど体調や仕事への影響が大きくなる場合は、異動や職場変更も考えてよいです。
たとえば、相談しても変わらない。
勤務調整や距離の取り方を試しても改善しない。
その人だけでなく、職場全体が同じような空気になっている。
この状態なら、個人の相性問題ではなく、職場環境の問題として見た方がいい場合があります。
・苦手な人との勤務が続くと体調に出る
・相談しても「我慢して」と言われるだけ
・必要な報告や質問ができない状態が続く
・その人だけでなく職場全体の空気がつらい
・勤務表を見るだけで動悸や涙が出る
・休日もその人のことを考えて休まらない
・今の職場で数年続けるイメージが持てない
この状態で、「苦手な人くらいどこにでもいる」と我慢し続けると、仕事そのものが嫌になってしまうことがあります。
もちろん、どの職場にも合わない人はいるかもしれません。
でも、苦手な人の存在で安全に働けない、体調を崩している、相談しても何も変わらないなら、環境を変える選択肢を持ってよいです。
苦手な人と同じ勤務の日にできるミニ手順
苦手な人と同じ勤務の日は、朝から気持ちが重くなりやすいです。
「今日はあの人がいる」と思った時点で、もう疲れてしまうこともあります。
そんな日は、感情を消そうとするより、仕事上の関わりを小さく整理しておく方が現実的です。
| 手順 | やること |
|---|---|
| 1 | その人と関わる場面を予想する |
| 2 | 必要な報告・確認だけを先に決める |
| 3 | 雑談や機嫌取りを目標にしない |
| 4 | 困った時に相談する相手を一人決める |
| 5 | 勤務後に、実際に困った場面だけメモする |
たとえば、同じチームの日なら、「この処置の確認だけはする」「報告は結論から言う」「分からない時は別の先輩にも確認する」と決めておく。
休憩が一緒になりそうなら、「無理に会話を広げない」「挨拶だけして、あとは自分の休憩を優先する」と決めておく。
苦手な人との勤務日は、うまく仲良くする日ではありません。
仕事に必要なことを安全に終える日、と考えても大丈夫です。
続けるか迷う時の判断表
苦手な人がいる職場で続けるか迷う時は、「我慢できるかどうか」だけで考えると苦しくなります。
我慢できる範囲なのか、相談が必要なのか、環境を変えた方がいいのかを表で見てみましょう。
| 今の状態 | 考えたい方向 |
|---|---|
| 苦手だけど業務連絡はできる | 距離を取りながら続ける |
| 雑談や休憩がしんどい | 無理に仲良くせず、関わりを業務中心にする |
| 報告や質問で萎縮する | 信頼できる人や上司に相談する |
| きつい言葉や無視が続く | 出来事をメモして相談する |
| 勤務前から眠れない・涙が出る | 休む・相談する・環境変更も考える |
| 相談しても何も変わらない | 異動や職場変更も選択肢に入れる |
この表で大切なのは、すぐ退職するかどうかを決めることではありません。
まず、今の状態がどの範囲に近いのかを知ることです。
辞めるほどではないけれど職場がつらい場合は、こちらの記事でも、我慢・相談・距離・環境変更を分けて整理しています。

相談する前にメモしておきたいこと
苦手な人のことで相談する時は、言い方に迷うと思います。
「あの人が嫌いです」とは言いにくい。
悪口みたいに聞こえないか不安。
自分がわがまま扱いされないかも気になる。
だからこそ、相談前には感情だけでなく、仕事への影響をメモしておくと話しやすくなります。
| メモすること | 書き方の例 |
|---|---|
| 誰との関係がつらいか | 特定の先輩、同僚、リーダー、夜勤メンバー |
| どの場面がつらいか | 報告、質問、休憩、ペア業務、夜勤、申し送り |
| 仕事への影響 | 質問できない、確認が遅れる、集中できない |
| 体調への影響 | 眠れない、食欲が落ちる、勤務前に涙が出る |
| 相談したいこと | 勤務調整、相談先、関わり方、異動の可能性 |
相談の目的は、その人を責めることではありません。
自分が安全に働ける状態を作ることです。
相談する時は、次のような言い方でも大丈夫です。
・特定の方との勤務で強く緊張してしまい、報告や質問がしづらくなっています。仕事に影響しそうで不安なので、相談させてください。
・同じ勤務の日に、前日から眠れないことがあります。すぐにどうしたいと決めているわけではありませんが、今の状態を一度相談したいです。
・苦手意識が強く、必要な確認まで遅れそうで不安です。勤務の組み合わせや相談先について確認したいです。

先輩が怖い場合は、苦手とは別で考える
苦手な人が「先輩」の場合は、少し別で考えた方がいいです。
ただ相性が合わないだけでなく、報告や相談、質問、指導、評価に関わるからです。
先輩が怖いと、必要な確認が遅れたり、分からないことを聞けなくなったりします。
これは、あなたの気持ちだけの問題ではなく、仕事の進め方にも関わります。
先輩が怖くて萎縮している場合は、先輩が怖い看護師への記事で、報告や相談がつらい時の整理をしています。
また、言い方がきつくて傷つく場合は、指導と萎縮の違いを分けて見ることも大切です。
「苦手な先輩だから我慢しなきゃ」ではなく、報告や質問に影響していないかを見てください。
苦手な人がいる職場でやりすぎなくていいこと
苦手な人がいると、何とか関係を良くしようとして頑張りすぎることがあります。
でも、相手との関係を全部自分の努力で変えようとすると、かなり疲れます。
・苦手な人と無理に仲良くしようとする
・相手の機嫌を毎回読もうとする
・雑談に入れない自分を責める
・きつい言い方を全部自分のせいにする
・相談せずに一人で耐え続ける
・休日まで相手のことを考え続ける
職場の人間関係は、相手がいることなので、自分だけでは変えられない部分があります。
もちろん、挨拶や報告の仕方を整えることは大切です。
でも、相手の機嫌や態度まで全部背負う必要はありません。
目標は、相手に好かれることではなく、仕事に必要な関わりを保ちながら、自分の消耗を減らすことです。
異動で変わるか、職場を変えた方がいいか
苦手な人がいる職場で続けるか迷う時、異動で変わる場合もあります。
特定の人との関係が原因なら、部署やチームが変わることで距離が取れる可能性があります。
一方で、苦手な人が一人いるというより、職場全体にきつい言い方や陰口、相談しづらい空気がある場合は、異動だけでは同じ悩みが残るかもしれません。
| 今の状態 | 考えやすい選択肢 |
|---|---|
| 特定の人だけが苦手 | 勤務調整や異動で距離を取れるか考える |
| その人と同じチームがつらい | チーム変更や相談先の変更を考える |
| 部署全体の空気が合わない | 部署異動を考える |
| 病院全体がピリピリしている | 職場環境そのものを見直す |
| 相談しても受け止めてもらえない | 外部の相談先や転職も選択肢に入れる |
異動で変わる悩みか、職場そのものを見直した方がいい悩みかは、人によって違います。
大切なのは、「苦手な人がいるからすぐ辞める」でも、「苦手な人くらい我慢する」でもなく、どの範囲の問題なのかを見ることです。
求人を見るなら「苦手だった理由」を条件に変える
苦手な人がいる職場で限界を感じ、職場を変えることを考えるなら、次の職場では同じ悩みを繰り返さないようにしたいです。
ただ、「人間関係が良い職場がいい」だけでは、求人を見る時に判断しにくくなります。
苦手だった理由を、次に確認したい条件に変えておきましょう。
| 今の職場でつらかったこと | 次に確認したい条件 |
|---|---|
| きつい言い方が多い | 教育体制、質問しやすさ、職場見学の雰囲気 |
| 報告や相談が怖い | リーダーや師長への相談体制 |
| 休憩室がしんどい | 休憩の取り方、スタッフ同士の距離感 |
| 苦手な人と距離が取れない | チーム体制、勤務人数、フォロー体制 |
| 人手不足でみんな余裕がない | 残業、業務量、離職率、中途フォロー |
人間関係は、入職前に完全には分かりません。
それでも、職場見学、教育体制、中途入職者へのフォロー、残業の多さ、質問しやすさなどを見ることで、判断材料を増やすことはできます。

職場環境を重視して求人を見る時は、こちらの記事でも確認ポイントを整理しています。

よくある質問
- Q. 苦手な人がいるだけで辞めたいと思うのは甘えですか?
-
A. 甘えと決めつけなくて大丈夫です。苦手な人がいることで、報告や質問ができない、勤務前から不安になる、仕事に集中できない状態なら、仕事への影響が出ています。まずは距離を取れる範囲か、相談が必要な範囲かを分けて考えましょう。
- Q. 苦手な人とは仲良くした方がいいですか?
-
A. 無理に仲良くする必要はありません。職場で大切なのは、必要な報告・連絡・相談ができることです。雑談まで頑張りすぎると疲れる場合は、業務上の関わりを丁寧に保ちつつ、距離を取ることを考えても大丈夫です。
- Q. 苦手な人がいる職場で続けるか、辞めるか迷います。
-
A. すぐに辞めるかどうかで考えなくて大丈夫です。まずは、距離を取れば続けられる範囲か、相談が必要な範囲か、環境を変えた方がいい範囲かを分けてみてください。相談しても変わらず、体調や仕事に影響が続くなら、異動や職場変更も選択肢になります。
まとめ:苦手な人がいる職場で続けるか迷う時は、距離・相談・環境変更に分ける
苦手な人がいる職場で働き続けるのは、かなり気を使います。
勤務表を見るだけで気が重い。
同じ勤務の日は、出勤前から疲れる。
報告や質問のたびに顔色をうかがう。
休憩室でも気が休まらない。
そんな状態が続くと、「辞めるほどなのか、我慢するべきなのか」と迷ってしまいます。
大切なのは、苦手な人がいること自体を責めるのではなく、「距離を取れば続けられる範囲」「相談が必要な範囲」「環境を変えた方がいい範囲」に分けることです。
雑談が合わないだけなら、業務上の距離を保つことで続けられるかもしれません。
報告や質問ができないなら、相談が必要です。
体調に出ている、相談しても変わらない、休日までその人のことを考えて休まらないなら、異動や職場変更も考えてよいです。
苦手な人と無理に仲良くしようとしなくて大丈夫です。
まずは、自分が安全に働ける距離と相談先を探してみてください。

苦手な人がいる時は、「我慢か退職か」の二択にしなくて大丈夫です。距離を取る、相談する、異動や職場変更を考える。順番に逃げ道を見ていきましょう。
もし今の職場で苦手な人との関係が変わらず、仕事や体調に影響しているなら、職場環境を重視して求人を見ておくのも一つです。応募するかどうかではなく、「今の人間関係から離れられる選択肢があるか」を知るだけでも、気持ちの逃げ道になります。





