退職までの期間をどう乗り切るか不安な看護師へ
退職日までは、まだ出勤しないといけない。
退職を伝えた後の勤務は、いつも以上に気まずく感じることがあります。
周りにどう思われているのか気になる。師長や先輩の反応が怖い。引き継ぎをちゃんとできるか不安。退職日まで気持ちが持つか分からない。
辞めると決めたはずなのに、退職までの期間をどう乗り切ればいいのか分からなくなる看護師さんもいると思います。


退職日は決まったのに、それまで出勤するのがつらいです…。気まずいし、何をどう乗り切ればいいか分かりません。
結論から言うと、退職までの期間は、最後まで完璧に頑張る期間ではなく、安全に引き継ぎながら、自分を消耗させすぎずに抜ける期間と考えてよいです。
退職が決まった後は、気持ちが切れやすくなったり、周りの反応が気になったり、引き継ぎへの不安が強くなったりします。
この記事では、退職までの期間をどう乗り切るか不安な看護師さんに向けて、気まずさ・引き継ぎ・体調・周囲への対応を分けて整理します。
・退職までの期間が不安になる理由
・気まずさを抱えすぎない考え方
・引き継ぎで整理したいこと
・退職日まで体調を崩さないための視点
・次の職場へ向けて確認したいこと
退職までの期間が不安なのは自然なこと
退職を伝えた後の勤務は、独特のしんどさがあります。
まだ同じ職場で働いているのに、気持ちはもう辞める方向に向いている。
周りの人も、自分が辞めることを知っている。
その状態で、いつも通りに働くのは簡単ではありません。
「裏で何か言われていないかな」
「冷たくされるかもしれない」
「最後までちゃんと働かないといけない」
そんなふうに気を張ってしまう人もいます。
でも、退職まで不安になるのは、あなたが弱いからではありません。
退職を伝えた後は、職場との距離感が変わるため、いつもより気疲れしやすい時期です。

退職までの期間は、気まずさが出やすいです。だからこそ、「最後まで全部完璧に」ではなく、「安全に、淡々と、必要なことをする」くらいで考えて大丈夫です。
退職を止められて気持ちが揺れている場合は、退職を止められた時に考えたいことの記事でも、引き止めの理由や条件改善の見方を整理しています。
退職までの不安を4つに分ける
退職日までが不安な時は、「全部がつらい」と感じやすいです。
でも、不安の中身を分けると、少しだけ対処しやすくなります。
| 不安の中身 | 起こりやすいこと | 見直したいこと |
|---|---|---|
| 気まずさ | 周りの目や反応が気になる | 必要以上に好かれようとしていないか |
| 引き継ぎ | 抜けがないか不安になる | 何を残せばよいか書き出す |
| 体調 | 退職日まで気力が持つか不安 | 無理して悪化していないか |
| 次の生活 | 辞めた後の仕事やお金が気になる | 退職後の予定や条件を整理する |
退職までの期間がつらい時、すべてを気合いで乗り切ろうとすると、余計に苦しくなります。
気まずさは気まずさとして見る。
引き継ぎは引き継ぎとして整理する。
体調不良は我慢だけで流さない。
次の生活の不安は、数字や条件に分けて考える。
このように分けると、「退職日まで全部つらい」から、「今日は何に対応するか」に少し変えやすくなります。
目標は「最後まで好かれること」ではない
退職までの期間、周りの反応が気になることがあります。
今まで普通に話していた人が少し冷たく感じる。
師長や先輩の態度が気になる。
「辞める人」として見られているようで、居心地が悪い。
そんな時、「最後まで嫌われないようにしないと」と思ってしまう人もいます。
でも、退職までの期間の目標は、全員に好かれたまま辞めることではありません。
もちろん、最低限の挨拶や感謝、業務上必要な連絡は大切です。
ただ、必要以上に機嫌を取ったり、無理に明るく振る舞ったり、冷たい反応を全部自分のせいにしたりしなくて大丈夫です。
・全員に納得してもらおうとする
・最後まで好かれようと頑張りすぎる
・冷たい反応を全部自分のせいにする
・退職理由を何度も詳しく説明する
・辞めることへの罪悪感で何でも引き受ける
退職を決めた後は、周囲との距離感が少し変わることがあります。
その変化をゼロにするのは難しいです。
退職までの目標は、全員に気を遣い続けることではなく、必要な業務と引き継ぎを安全に終えることです。
引き継ぎは「自分を守るため」にも整理する
退職までの期間で不安になりやすいのが、引き継ぎです。
「抜けがあったらどうしよう」
「辞めた後に迷惑をかけたらどうしよう」
「どこまで書けばいいのか分からない」
そんなふうに考えると、退職前なのに仕事量が増えたように感じることがあります。
引き継ぎは、職場のためだけではありません。
自分が「必要なことは伝えた」と思えるようにするためにも大切です。
| 整理したいこと | 例 |
|---|---|
| 担当業務 | 係、委員会、係活動、物品管理など |
| 継続中の仕事 | 未完了の資料、確認待ちの内容 |
| 患者さん関連 | 勤務内で必要な申し送り、注意点 |
| 連絡先や手順 | どこに何があるか、誰に確認するか |
| 退職前に終えること | 返却物、書類、勤務最終日の確認 |
ここで大切なのは、完璧な引き継ぎ資料を作ろうとしすぎないことです。
職場ごとのルールや引き継ぎ方法がある場合は、それに沿って進めてください。
何を書けばいいか分からない場合は、「退職日までに何を引き継げばよいですか」と早めに確認しておくと、自分だけで抱え込みにくくなります。
退職までに仕事を増やされすぎる時
退職が決まった後も、普通に業務は続きます。
ただ、場合によっては「辞める前にこれもやっておいて」「最後だからここまでお願い」と、仕事が増えることがあります。
できる範囲で協力することは大切です。
でも、退職までの短い期間に、通常業務・引き継ぎ・追加業務を全部抱えると、かなり負担が大きくなります。
・退職日までにできる範囲を確認したいこと
・引き継ぎを優先したいこと
・勤務内で終わる量か確認したいこと
・追加業務の優先順位を決めたいこと
・体調的に無理がある場合は早めに伝えること
「辞めるから全部やらない」という話ではありません。
ただ、退職までの期間には限りがあります。
限られた時間の中で、何を優先するのかを確認しておく方が、引き継ぎの抜けも減らしやすいです。
退職前に何を整理すべきか迷う場合は、退職を決める前に整理したいことの記事も合わせて使えます。
周りの反応がつらい時は、距離を取りすぎず近づきすぎない
退職を伝えた後、周りの反応が気になることがあります。
優しくしてくれる人もいれば、少し距離を感じる人もいるかもしれません。
中には、退職理由を深く聞いてきたり、「次どこ行くの?」と何度も聞いてきたりする人もいます。
そのたびに全部答えようとすると、かなり疲れます。
退職までの期間は、必要なことは伝えつつ、答えたくないことはぼかしてよいです。
| 聞かれたこと | 返し方の例 |
|---|---|
| なんで辞めるの? | いろいろ考えて、今回は退職することにしました |
| 次どこ行くの? | まだ整理中です/落ち着いてから考えます |
| 残ればいいのに | ありがとうございます。でも今回は退職で進めます |
| 人手不足なのに大変だよ | ご迷惑をかける部分はあると思います。引き継ぎはできる範囲で進めます |
| 辞めて後悔しない? | 考えたうえで決めました |
退職理由をすべて説明しないといけないわけではありません。
説明すればするほど、相手に意見を言われて気持ちが揺れることもあります。
必要以上に話を広げず、淡々と返すだけでも十分です。
体調が悪化するなら「退職日まで我慢」だけにしない
退職日が決まると、「あと少しだから我慢しよう」と思うことがあります。
その考え方で乗り切れる場合もあります。
でも、退職日までの期間に体調が悪化しているなら、我慢だけで進めない方がいいです。
・出勤前に涙が出る
・眠れない、食べられない状態が続く
・退職日まで持つ気がしない
・勤務中に強い動悸や吐き気がある
・帰宅後も仕事のことが頭から離れない
・「あと少し」でも限界に感じる
退職日が近いからといって、体調不良を全部無視しなくて大丈夫です。
必要なら、受診、師長や人事への相談、有休の使い方、勤務調整なども確認してください。
退職までの期間を乗り切ることも大切ですが、それ以上に大切なのは、退職後に立て直せる状態で抜けることです。
限界サインが強い場合は、看護師が限界を感じるサインとは?の記事でも、体調や気持ちに出るサインを整理しています。
退職日までの過ごし方は「淡々と」でいい
退職までの期間は、気持ちが揺れやすいです。
だからこそ、大きな目標を立てすぎない方が楽なことがあります。
最後に評価を上げようとする。
全員とよい関係で終わろうとする。
辞める分、いつも以上に頑張ろうとする。
そう考えると、退職までの期間がさらに重くなります。
退職日までの目標は、もっと小さくて大丈夫です。
| 意識したいこと | 理由 |
|---|---|
| 必要な挨拶をする | 最低限の関係性を保つため |
| 業務は安全第一で進める | 最後まで患者さんへの影響を減らすため |
| 引き継ぎを見える形にする | 自分も相手も確認しやすくするため |
| 退職理由を話しすぎない | 余計に気持ちが揺れないようにするため |
| 体調を優先して確認する | 退職後に立て直す力を残すため |
退職までの期間は、「きれいに終わらせる」より「安全に終わらせる」くらいで十分です。
感情的にしんどい日は、余計な会話を減らしてもいいです。
できる範囲で挨拶をして、必要な業務と引き継ぎをする。
それだけでも、十分に責任を果たしています。
退職後の不安も少しずつ整理しておく
退職日までが不安な時は、退職後のことも頭に浮かびやすいです。
次の仕事はどうするのか。
少し休むのか。
生活費は大丈夫か。
看護師を続けるのか、病棟以外に行くのか。
退職までの期間に全部決める必要はありません。
ただ、退職後の不安が強いなら、最低限だけでもメモしておくと少し落ち着きやすいです。
・退職後すぐ働くのか、少し休むのか
・最低限必要な生活費
・次に避けたい職場条件
・夜勤や残業をどうしたいか
・病棟以外も見るのか
・相談しながら求人を見たいのか
生活費の不安が強い場合は、辞めたいけど生活費が不安な看護師への記事で、固定費や収入空白の考え方を整理しています。
求人を見る前の条件整理は、こちらの記事でもまとめています。

よくある質問
- Q. 退職までの期間が気まずくて出勤したくありません。
-
A. 退職を伝えた後は、職場との距離感が変わるため気まずさが出やすいです。全員に好かれようとせず、必要な挨拶、業務、引き継ぎに集中して大丈夫です。体調に強く影響している場合は、勤務調整や有休について職場に確認してください。
- Q. 退職前の引き継ぎはどこまでやればいいですか?
-
A. 職場のルールに沿って、担当業務、継続中の仕事、必要な申し送り、返却物や書類などを整理しましょう。何をどこまで残すべきか分からない場合は、早めに師長や担当者へ確認しておくと、自分だけで抱え込みにくくなります。
- Q. 退職日まで体調が持つか不安です。
-
A. 「あと少しだから」と我慢だけで進めない方がいい場合もあります。眠れない、食べられない、涙が出る、出勤前に動けないなどが続くなら、受診や相談、勤務調整、有休の使い方などを早めに確認してください。
まとめ:退職までの期間は、完璧に頑張るより安全に抜けることを優先していい
退職日までの期間は、気まずさや不安が出やすい時期です。
周りの反応が気になる。
引き継ぎが不安。
体調が持つか分からない。
退職後の生活も気になる。
そんな状態で、最後まで完璧に頑張ろうとすると、さらに疲れてしまいます。
大切なのは、退職までを根性で乗り切ることではなく、気まずさ・引き継ぎ・体調・次の生活に分けて、必要なことを淡々と進めることです。
全員に好かれたまま辞めようとしなくて大丈夫です。
退職理由を何度も説明しなくて大丈夫です。
必要な業務と引き継ぎを安全に進め、体調を崩しすぎないように抜けることを優先してください。

退職までの期間は、最後の評価を上げるための時間ではなく、自分を守りながら次へ移る準備期間です。無理にきれいに終わらせようとしすぎなくて大丈夫です。
まずは、退職後にどんな働き方があるか見るだけでもOKです。応募するかどうかは、退職までの体調や次に避けたい条件を整理してから決めれば大丈夫です。





