休職と退職で迷う看護師へ
退職した方がいいのか。
それとも、一度休職した方がいいのか。
この迷いは、かなり苦しいです。
もう出勤するのがしんどい。
仕事のことを考えるだけで涙が出る。
夜眠れない。
休日も回復できない。
でも、退職すると生活費が不安。
休職しても、復帰できるか分からない。
職場に迷惑をかける気がする。
「休職するくらいなら退職した方がいいのかな」
「でも、今の状態で退職を決めて後悔しないかな」
そうやって、動けないまま限界に近づいてしまうことがあります。


もう仕事がしんどくて、休職した方がいいのか退職した方がいいのか分かりません…。どっちを選んでも後悔しそうで怖いです。
先に要点を言うと、休職と退職で迷う時は、今すぐどちらかに決めるより、「体調」「生活費」「復帰の可能性」「次の選択肢」を分けて考えることが大切です。
特に、眠れない、涙が出る、出勤前に動けない、食欲が落ちている、休日も回復しない状態なら、退職や転職の判断より先に、まず休む・相談することを優先した方がいい場合があります。
一方で、体調が少し戻っていて、復帰しても同じ環境では続けられないと感じるなら、退職や転職を現実的に考える段階かもしれません。
この記事では、休職と退職で迷っている看護師さんに向けて、休職に近い状態、退職を考えてよい状態、決める前に確認したいこと、焦って決めないための整理方法をまとめます。
・休職と退職で迷う時の考え方
・休職を先に考えたい状態
・退職を考えてよい状態
・生活費や復帰可能性の整理方法
・休職中に焦って決めなくていいこと
・外の選択肢を見るタイミング
休職と退職は、同じではない
休職と退職で迷う時、まず分けたいのはこの2つの違いです。
休職は、今の職場に籍を置いたまま、一定期間仕事から離れて回復や整理をする選択肢です。
退職は、今の職場を離れる選択です。
どちらが正解というより、今の状態によって向いている選択が変わります。
たとえば、心身が限界に近く、判断する力も落ちている時は、退職を決めるより先に休むことを考えた方がいい場合があります。
一方で、休んでも復帰したい気持ちが戻らない、職場環境が変わらない、退職の意思が固い場合は、退職の準備を考える段階かもしれません。
休職は「辞める前の一時停止」、退職は「今の職場を離れる決断」と分けて考えると、少し整理しやすくなります。

限界に近い時は、退職・転職・復帰を一気に決めようとしなくて大丈夫です。まずは「今判断できる状態か」を見ていきましょう。
休職そのものを先に詳しく整理したい場合は、休職したいと思う看護師への記事で、休職を考えてよいサインや相談前の整理をまとめています。
休職と退職で迷う時の比較表
休職と退職で迷う時は、それぞれの特徴を並べて見ると判断しやすくなります。
どちらもメリットだけではありません。
どちらにも不安があります。
だからこそ、自分の状態に近い方を見ていきましょう。
| 項目 | 休職 | 退職 |
|---|---|---|
| 目的 | 回復・整理のために一度仕事から離れる | 今の職場を離れる |
| 職場との関係 | 在籍は続く | 雇用関係を終える |
| 向きやすい状態 | 体調が悪く、今すぐ大きな判断が難しい | 退職の意思が固く、復帰の希望がほぼない |
| 不安になりやすいこと | 復帰できるか、職場にどう思われるか | 生活費、次の仕事、ブランク |
| 考える順番 | まず回復、その後に復帰・異動・退職を考える | 退職時期、生活費、次の働き方を考える |
| 注意点 | 制度や手続きは職場に確認が必要 | 勢いで辞めると生活面で不安が出やすい |
体調が限界に近い時ほど、「退職か休職か」を冷静に比べるのが難しくなります。
その場合は、まず休む・相談することを優先してよいです。
退職は、体調が少し戻ってから考えても遅くない場合があります。

休職を先に考えたい状態
休職を先に考えたいのは、今すぐ退職の判断をするには心身の負担が大きすぎる状態です。
たとえば、出勤前に動けない。
仕事のことを考えると涙が出る。
眠れない日が続いている。
食欲が落ちている。
休日も回復せず、次の勤務のことばかり考えてしまう。
この状態では、「退職すべきか」「転職先を探すべきか」を冷静に考える力も落ちやすいです。
・出勤前に体が動かない
・仕事のことを考えるだけで涙が出る
・眠れない、食べられない状態が続いている
・休日も回復できない
・仕事以外の生活にも影響が出ている
・退職や転職のことを考える余力もない
・まず安全に休む時間が必要だと感じている
この状態なら、「退職するかどうか」より先に、休む相談や医療機関への相談を考えてください。
休職するかどうかを自分だけで決めきれない場合も、まずは今の状態を誰かに伝えることが大切です。
限界のサインを詳しく見たい場合は、看護師が限界を感じるサインとは?の記事でも、涙・眠れない・出勤前に動けない状態を整理しています。
退職を考えてよい状態
一方で、退職を考えてよい状態もあります。
それは、休んだとしても今の職場へ戻るイメージが持てない場合です。
もちろん、体調が悪い時は結論を急がない方がいいです。
でも、少し落ち着いて考えても、今の職場に戻ると同じことが繰り返されると感じるなら、退職や転職を現実的に考えてよいです。
たとえば、人間関係が変わらない。
夜勤回数や業務量の調整ができない。
相談しても受け止めてもらえない。
復帰してもまた同じ状態になりそう。
この場合、退職は「逃げ」ではなく、同じ限界を繰り返さないための選択肢になります。
| 退職を考えてよい状態 | 見たいこと |
|---|---|
| 今の職場に戻るイメージがない | 復帰した時に同じ負担が戻らないか |
| 相談しても何も変わらない | 勤務調整・異動・業務量の見直しが可能か |
| 職場環境そのものが合わない | 部署ではなく職場全体の問題ではないか |
| 休職後も復帰が怖い | 何が怖いのか、人間関係か夜勤か業務量か |
| 退職後の生活を少し考えられる | 生活費や次の働き方を整理できる状態か |
| 外の選択肢を見たい気持ちがある | 求人を見るだけで判断材料を増やせるか |
退職を考える時は、勢いだけで決めないことも大切です。
退職前に整理したい条件や生活費を見たい場合は、退職を決める前に整理したいことの記事も使えます。
休職か退職か迷う時に、先に見たい4つのこと
休職か退職かで迷う時は、感情だけで判断しない方が安全です。
もちろん、「つらい」「戻りたくない」という気持ちは大事です。
ただ、それだけで決めようとすると、後から生活費や復帰、次の働き方で不安が出ることがあります。
まずは、次の4つを分けて見てみてください。
| 見ること | 確認したい内容 |
|---|---|
| 体調 | 眠れているか、食べられているか、出勤前に動けるか |
| 生活費 | 休職中・退職後にどれくらい生活できるか |
| 復帰可能性 | 今の職場に戻れる可能性があるか、条件変更ができるか |
| 次の選択肢 | 異動、退職、転職、夜勤なし、病棟以外などを見られるか |
体調がかなり悪いなら、生活費や次の転職先を細かく考えるより、まず回復が優先です。
逆に、体調が少し落ち着いていて、今の職場へ戻る可能性が低いと感じるなら、退職後の生活や次の働き方を整理する段階かもしれません。
どちらにしても、休職と退職を一人で急いで決める必要はありません。
生活費の不安は、休職でも退職でも確認が必要
休職と退職で迷う時、生活費の不安は大きいです。
退職すると収入がなくなるのではないか。
休職中は給料がどうなるのか。
家賃や住宅ローン、保育料、生活費、奨学金、カード支払いは大丈夫か。
この不安が強いと、「辞めたいけど辞められない」「休みたいけど休めない」と感じやすくなります。
生活費は、感情論ではなく、数字で見た方が少し整理しやすいです。
・毎月必ず必要な固定費
・家賃や住宅ローン
・保育料や教育費
・食費、光熱費、通信費
・貯金で何か月くらい持つか
・休職中の給与や手当の扱い
・退職後の健康保険や年金などの手続き
・家族に相談できること
休職中の給与や手当、退職後の手続きは、勤務先や加入している制度によって変わります。
そのため、細かい条件は必ず職場の就業規則、総務、人事、健康保険の窓口などで確認してください。
辞めたいけど生活費が不安な場合は、辞めたいけど生活費が不安な看護師への記事でも、固定費や退職前に確認したいことを整理しています。
復帰できるかは、休む前に決めきらなくていい
休職を考える時、多くの人が不安になるのが復帰です。
「休職したら戻りづらくなるかな」
「復帰してもまた同じ状態になるのでは」
「戻れなかったら退職するしかないのかな」
そう考えると、休職を選ぶこと自体が怖くなります。
でも、復帰できるかどうかは、休む前に完全に決めきらなくて大丈夫です。
休む前は、心身が疲れ切っていて、冷静に判断しにくいことがあります。
まず回復してから、復帰できるか、異動できるか、退職するかを考える順番でもよいです。
・復帰するか退職するか
・次の職場をすぐ決めること
・看護師を続けるかどうか
・今の職場を許せるかどうか
・全部を一人で判断すること
・休んだ自分を責め続けること
もちろん、職場の制度上、手続きや期限の確認は必要です。
ただ、気持ちの面では、休職を始める段階で「復帰か退職か」を完璧に決めなくても大丈夫です。
休むことは、判断を先延ばしにするためだけではありません。
判断できる状態まで戻すための時間でもあります。
復帰・異動・退職・転職を分けて考える
休職と退職で迷う時は、選択肢を2つだけにしないことも大切です。
「休職するか、退職するか」だけで考えると、苦しくなります。
でも実際には、休職後に復帰する、異動する、退職する、転職する、働き方を変えるなど、いくつかの道があります。
| 選択肢 | 向いている状態 | 確認したいこと |
|---|---|---|
| 復帰 | 体調が戻り、今の職場でも続けられそう | 業務量・夜勤・人間関係の調整ができるか |
| 異動 | 今の部署はつらいが、病院内では続けたい | 異動先、時期、業務内容、相談先 |
| 退職 | 今の職場に戻る気持ちがほぼない | 退職時期、生活費、手続き |
| 転職 | 職場を変えれば看護師を続けられそう | 夜勤なし、残業、通勤、職場環境 |
| 看護師以外 | 看護師そのものを続けるか迷っている | 収入、経験の活かし方、準備期間 |
退職と転職をすぐセットにしなくても大丈夫です。
まず休む。
少し回復してから、自分にとって近い選択肢を見ていく。
この順番でもよいです。
看護師を続けるかどうかまで迷っている場合は、看護師を辞めた方がいいのか迷う時にの記事で、職場問題と職種問題を分けて整理しています。
休職と退職で迷う時に、やりすぎなくていいこと
休職と退職で迷う時ほど、全部を一気に解決しようとしてしまいます。
でも、限界に近い時に大きな判断を詰め込みすぎると、さらに疲れてしまいます。
・体調が悪い時に退職まで一気に決める
・休職するなら絶対復帰しないといけないと思い込む
・退職するならすぐ次の職場を決めないといけないと思う
・生活費の不安を一人で抱える
・職場に申し訳ない気持ちだけで判断する
・休むことを甘えだと決めつける
・外の選択肢を見ることを裏切りのように感じる
休職と退職で迷う時は、まず自分が判断できる状態かを見てください。
判断できないほど疲れているなら、決めることより休むことが先です。
少し考えられる状態なら、生活費や復帰可能性、次の選択肢を整理していきましょう。
退職を決める前に、外の働き方を「見るだけ」してもいい
休職と退職で迷う時、外の働き方を見ておくことも判断材料になります。
これは、すぐ転職するためではありません。
今の職場に戻るしかないのか。
夜勤なしで働ける場所はあるのか。
病棟以外でも看護師を続けられるのか。
収入はどれくらい変わるのか。
そういう情報を知るためです。
ただし、体調がかなり悪い時に、求人を見すぎると逆に疲れることもあります。
求人を見るのは、少しだけ考える余力が出てからで大丈夫です。

転職サイトに登録したらすぐ応募しないといけないのか不安な場合は、看護師転職サイトは登録だけでも大丈夫?の記事で、登録後の流れを整理しています。
外の求人を見る前に、まず希望条件を整理したい場合は、求人を見る前に整理したい条件の記事も使えます。

よくある質問
- Q. 休職と退職、どちらを選べばいいですか?
-
A. 今すぐどちらかを決めなくて大丈夫です。眠れない、食べられない、出勤前に動けない、涙が続くなど、体調に強く出ている時は、退職の判断より先に休む・相談することを優先した方がいい場合があります。体調が少し戻ってから、復帰・異動・退職を考えてもよいです。
- Q. 休職したら、必ず復帰しないといけませんか?
-
A. 制度や手続きは職場によって確認が必要ですが、気持ちの面では、休職前に復帰か退職かを完全に決めきらなくても大丈夫です。まず回復し、その後に復帰できるか、異動できるか、退職するかを整理する順番でもよいです。
- Q. 休職より退職した方が迷惑をかけない気がします。
-
A. 職場への申し訳なさだけで決めると、自分の体調や生活を後回しにしてしまうことがあります。退職が必要な場合もありますが、限界に近い時は、一度休んでから判断する方が安全なこともあります。迷う時は、職場の相談先や医療機関などに早めに相談してください。
まとめ:休職と退職で迷う時は、まず判断できる状態かを見る
休職と退職で迷う時は、とても苦しいです。
もう出勤し続けるのがつらい。
でも、退職すると生活費が不安。
休職しても復帰できるか分からない。
職場に迷惑をかけるのも怖い。
そう考えると、どちらも選べなくなります。
でも、限界に近い時に、休職・退職・転職・復帰を全部一気に決める必要はありません。
休職と退職で迷う時は、「体調」「生活費」「復帰の可能性」「次の選択肢」を分けて考えることが大切です。
眠れない、食べられない、涙が出る、出勤前に動けない。
そういう状態なら、まず休む・相談することを優先してください。
少し回復してから、今の職場へ戻るのか、異動を考えるのか、退職するのか、外の働き方を見るのかを整理してもよいです。
退職は、逃げとは限りません。
休職も、甘えとは限りません。
どちらも、自分を壊さないための選択肢です。

休職か退職かで迷う時は、まず「今の自分は大きな判断ができる状態か」を見てください。判断できないほど疲れているなら、決める前に休むことを考えていいです。
もし少し考える余力が出てきたら、外の働き方を「見るだけ」しておくのも一つです。応募するかどうかではなく、今の職場に戻る以外にも選択肢があると知ることが、休職後・退職前の判断材料になります。





